海の日はゴミ拾いをしました。

2019年 7月 17日 - カテゴリー: 最新釣果速報 + 釣りのヒント集

7月のレポートに関しては、今後も一つ前の記事をご覧下さい。

さて、7月15日の海の日に、日頃から海で遊び、働き、楽しませて貰っている感謝の気持ちを込めて、海のゴミ拾いしつつ、色々な生き物達と遊んで貰いました。

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誘いに乗ってくれたのは当船にも良く遊びや撮影で来る、生き物ライターの平坂さん、怪魚釣りで有名な半澤君、パックロッドのトランスセンデンス代表の片山君、そしてSFPCの若手の西川君。

ゴミ拾いの作業自体は3Kの大変な作業です。一人でこれを毎日やるとなると正直うんざりしてしまうと思いますが、今回の様に気の合う仲間達と、釣りや生き物観察等を交えながらのゴミ拾いは本当に楽しかったですし、やり甲斐もありました。達成感が凄いとの声も聞かれました。

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ゴミ拾いは、楽しんでやる。これに尽きると思います。少しいい事したな・・・と感じる事で、私は少し幸せになりました。今まで意図せずに自然に流失させてしまった分以上は回収出来たかな?とも思えました。来年の海の日は勿論、それ以外でもまた機会があれば仲間達と楽しくゴミ拾いでもしようかと思います。今朝も船の係留ロープに引っかかっていたゴミを回収しました。今後も無理なく続けたいと思います。

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お客様の中でも、釣りの行きにゴミ拾いして運を貯めてから釣りに行きたい、釣りの帰りに少しいい事して帰りたい等の要望があれば、喜んで協力します。是非お声がけ下さい。

潮目に並ぶ流れ藻や流木等は生き物のゆりかごです。これら生き物のゆりかごの中から人工的なゴミだけを拾い、除去する作業は本当に大変です。網や機械でガサっと全部除去したら、これらの生き物のゆりかごを奪う事になってしまうので、理想を言えば、今回の様に手作業で除去するのがベストですが、海洋を漂うゴミの量を考えると手作業で全て除去するのは不可能です。そして、日々陸から川を伝って海へと大量のゴミが流れ込んでいます。本当は楽しんで除去してる余裕なんて無い位に事態は悪化の一途を辿っています。

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世界中の海を漂うゴミを想像すると、我々の行動は焼け石に水なのかも知れませんが、何もしなければ何も変わりません。ゴミを拾う事で、見えて来るものが沢山ありました。

世界中で使い捨てプラスチックを減らす努力の必要性が訴えられていますが、本当に早急に我々が変わらなければ、変えて行かなければならない所です。

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先日、東京湾口の潮目でウミガメを見ました。潮目にはクラゲが寄せられるので、クラゲが好物のウミガメが餌を求めてやってきたのだと思います。しかし東京湾口の潮目にはクラゲと一緒にクラゲによく似たビニール類が大量に漂っているのが現実です。ウミガメがビニールを食べてしまって死に至るケースが多く報告されている中、私が見たウミガメの無事を祈らずにはいられません。

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今回、海から回収したゴミの殆どが陸から川を伝って流れ出てきた物と推測されます。風の強い日に、うっかりビニール袋を飛ばされてしまってませんか?飴玉やお菓子等の小さなプラスティック梱包、ポケットやカバンからうっかり落としたり飛ばされたりしてませんか?ゴミを出す際に、こぼれ落ちる様な出し方をしていませんか?

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喉飴の小さなパッケージを何度も回収しました。スーパーのレジ袋、コンビニ袋、様々なプラスティック製の袋類を大量に回収しました。サンダルや靴、輪ゴム、ペットボトルのキャップ、眼鏡ケース・・・羅列すればキリが無い位の人間が出したゴミです。納豆のパッケージを何度も回収しました。納豆なんて室内で消費する物かと思います。何故海に流れ出てしまうのでしょうか?ゴミ出しからゴミ処理の過程で小さくて飛ばされやすいからとしか思えません。

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陸上で人の手を離れたゴミは、排水溝や川を伝って海に流れ出ます。そして上記のウミガメの例の様に直接生き物を殺す事もあれば、マイクロプラスティックとなって、人間含め、様々な生き物にホルモンレベルで悪影響を及ぼす事もあります。まだまだ知られていない害も多いはずです。

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意図せずに強風でゴミが回収できないとこまで飛ばされてしまう事は誰にでも起こり得る事です。そうならない様に最大限の努力はすべきだとは思いますが、仕方の無い事も多いです。私も、今回参加してくれた仲間達も、皆そういう経験があります。大切なのは、自分がその様に自然に流失させてしまった以上の量のゴミを、日々普段の生活の中で海に流される前に街中で、陸上で気がけて回収する事の様に思います。

自分が不可効力で出してしまったゴミは何処かで誰かが機会があった際に回収してくれるかも知れません。逆に、他人が不可抗力で出してしまったゴミを日頃から気がけて回収する。助け合いですね。

意図的にゴミを自然界へ投棄する人も居ます。シンガポールの様に罰則を厳しくすれば減るのでは無いのでしょうか?

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ゴミを拾う事で、楽しく有意義で色々と考えさせられる一日が過ごせました。まだこの感覚を味わっていない皆様は、是非機会を作って幸せを感じて下さい。
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そして今回のゴミ拾いのきっかけは私がスミス社のウェブサイトを訪れた事でした。

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トップページのすぐ横の目立つ場所、商品情報等よりも前に、スミスからのお願いと言うページへのリンクがありました。フィールドでのゴミの回収の呼びかけでした。このページの事を私がFBで記事にして、沖の潮目のゴミ拾いでもしようかな・・・と書いたところ、浜名湖でガイド艇を営んでいる小野田健一さん(リアルズのジグでも有名ですね?)から、是非全国の遊漁船に呼び掛けてイベントとしてやろうよとの提案がありました。私が呼び掛けるより、SFPCでお世話になっている茂木さんの発信力に頼ろうと思い、茂木さん、片山さんにお願いし了承頂きACF主催という事で実現に至りました。

せっかくやるなら楽しくと言う事で、沖の潮目のゴミ拾いをしながら、潮目の生き物観察でもしようかと言う話になり、生き物ライターの平坂さん、ガサガサ好きの半澤さん、そして若手のホープ西川君に声をかけて当日を迎えました。

茂木さんの発信で、全国の一部の遊漁船の船長達も同日に一斉に参加して下さいました。有志のアングラーの皆様、プレジャーボートのオーナー様、プロアングラーの方も参加して下さいました。日本中で、海を漂うゴミの量からすれば少しづつではありますが、一斉にゴミ拾いを行いました。一人でやるより、効果があったかと思います。

協力、参加して下さいました方々にこの場を借りてお礼申し上げます。有り難うございました。きっかけを与えてくれたスミス社、イベントにしようと発案してくれた小野田さん、そして全力で実現に向けて動いてくれた茂木さん、片山さん、当日ヘトヘトになるまでゴミを拾ってくれた半澤さん、平坂さん、西川さんも本当に有り難うございました。

因みに当日、ゴミ拾いしながら遊んでくれた魚達です。

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道中、サワラがバンバン跳ねてて高活性。私も一本釣り上げ、写真撮らずに即リリースしました。因みに半澤君は2本キャッチ。両方ともリリースしてくれました。冬の美味しい時期にまた釣りたいですね。それまでは私の中では、食料と言うよりはいい遊び相手です。

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当日、シイラは2本キャッチ&リリースでした。けっこうシケてる中、基本的にはゴミ拾いに集中してたのですが、シイラを見つけてサクっとキャッチしてました。

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帰りがけにタコ釣り。ちょっと寄って11杯でした。

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他にも沖の潮目で生き物観察したり。

イシダイの稚魚、イシガキダイの稚魚、ヨウジウオ、カワハギ、ギンポ等、色々な魚が観察出来ました。

ゴミ拾いを終えた後は、釣り好きのオーナーが経営する根岸駅近くの中華菜館 宝雄へ。横浜と言えば中華街が有名で、Knot Enoughからも中華街は遠くないのですが、地元の人間は中華を食べる時に観光客向けの中華街には行きません。中華街で成功し、中華街の外にお店を出している中華屋さんの方が美味しいからです。宝雄は何を頼んでも美味しい私の行きつけの中華屋さんなのですが、今日は海のゴミ拾いをして来ましたと言うと、「海のために有り難う」と、釣り好きのオーナーからサービスが山盛り。頼んだ料理も山盛りでお腹いっぱい。お心遣い有り難うございました。美味しい料理を頂き大満足で解散となりました。釣りの後に中華でも・・・と言う方は、是非寄ってみて下さい。

ゴミ拾いも仲間とワイワイ遊びながらやると楽しく出来ますね。今後も機会を作って活動したいと思います。

 

 

2019-07-17  »  fishtokyo

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