祝・準優勝 レディース1位 大会大物賞 JGFA主催第32回東京ベイシーバスフェスティバル
2016年 11月 16日 - カテゴリー: メディア情報 + 最新釣果速報
昨年12月、初出場にて優勝させて頂いたJGFA主催の大会、今年は2連覇を狙いJGFAのチームメイトと参加してきました。
普段から、シーバスが減った、釣れなくなった、まだ楽しめる程度に魚が居る内に少しでも魚に優しい釣りを・・・と言っている私。船長の腕が悪いから釣れない・・・と言われないためにも年に1度しか出場しないシーバスの大会では、ある程度結果を出さなければ・・・と言う気持ちで挑みました。
先に結果から書きます。
レディース部門 優勝
レディース部門はチーム代表を務める、がまかつフィールドテスターのひとみ姉さんこと、上野ひとみさんが見事に優勝しました。上野ひとみさんは沖釣りのエキスパートで、ルアーはほとんどやらないのですが、釣りの上手い方はどんな釣りをやっても上手ですね。特に魚がヒットした後のやり取りなんか、流石に見ていて安心の竿捌きでした。優勝おめでとうございます。
大会大物賞
大物賞は愛すべき釣りバカ外人こと、Phillip Richmondさんがゲット!大会ルールの16lb以下のラインで、誰もが投げる事を躊躇するジョインテッドクローマグナムを投げ倒し、見事に大物賞に輝きました。正に狙って捕った一本!因みに90cmはあろうかと言う大物が目の前でミスバイトしたり、80cmクラスのシーバスもバラシたり・・・と、チャンスは多数ありましたが、なかなか16lbラインのタックルだと上手くフックアップが出来ないんですよね。去年も同じ事で悩まされました。因みに私も後半にジョイクロマグナムを投げて80クラスが喰ったモノのゲットならず。ゴツイタックルが使えればしっかりフックアップ出来るのに・・・。余談はさておき、おめでとうフィル!
チーム総合 準優勝
チーム全体では1位に惜しくも0.5cm及ばずの準優勝で幕を閉じました。因みに3位も同じ成績で、同成績の場合は最大魚で差をつけるというルールで我々が準優勝となったのですが、上位3チームは正に接戦で、恐らく魚の測り方次第でどのチームが優勝してもおかしく無かったと言えるでしょう。
優勝チームはREALの森田さんの船に乗ったメンバーで、我々と同じエリアで釣りをしていましたが、全く違ったアプローチで魚を釣っていました。REALの森田さんはあの地形についた魚を狙っているのか・・・と、釣りをしながら見ていたのですが、見事優勝に輝き、素晴らしいの一言。船長の作戦も素晴らしいですし、ちゃんと釣って来たメンバーの方々も流石ですね。優勝おめでとうございます。
・
さて、ざっくりと結果を書きましたが、気になる方は以下詳細
前日のプラの様子から
前日の朝はお客様を乗せてのチャーター便
暗い内から出て、日の出と共にコノシロ周りで釣り開始。開始早々に85cmをキャッチし、その後もマグザラにバイトがあったりするも、朝のサービスタイムは短く、その後は釣れてもサイズダウン。チャーター便後半はストラク回りであちこち周って、45~65cm位の魚に遊んで貰いました。
そして午後のプラ
今回は11月半ばの大型シーバスが狙って釣れる時期の開催。特にこの時期はコノシロパターンで大型が出やすい時期。大会でもコノシロパターンがハマれば物凄いスコア(三匹の叉長合計)が出る可能性がある事も頭に、最低でも70cmを3本で210cm、出来ればそこに80cmクラスを混ぜて行きたいので、70cmクラスが大会の限られた時間内に狙って確実に釣れる場所を探しに行く。
様子見が目的なので、釣れる場所で粘らずに午前便で行ってない場所をあちこちランガン。
一ヶ所目、コノシロの群れを見つけ、釣り開始。勿論、当船は海苔棚エリア(黄色ブイの内側)はやりませんので、オープンの場所。一流し目で幸先良くこの日のプラに付き合って貰ったSFPCメンバーでもある大学生アングラーの西川君に良型がヒット
よし、ルアーに喰う魚居るね。後から来た船も、一流し目でヒットさせていて、よく見るとブリ。・・・って事で、まだまだ釣りたそうな西川君ごめんね~って事で、およその場所をマークして移動。因みに釣り上げたのはたまたま知り合いで、後から聞くと11kgのブリでクーラーも無かったからリリースしたとの事。東京湾で11kgのブリは凄いですね。
移動先では翌日の大会にも出る船が2艇。魚探の反応をみると、そこそこまとまった数の魚が居る感じで、一流し釣りしてみる。しかし、ここではアベレージ45cmの小型シーバスが次々とヒット。50cmクラスが喰うと、お!少し大きい!と思う位な感じ。釣り続ければ70クラスも出るのかも知れないが、運だより。勝ちパターンではない。
少し移動した先には、またもコノシロの群れ。魚探をかけてみると、少ないながらも一応周りにシーバスがついている。2流し釣りしてみるも、ルアーには喰わない。ダメそうなので、更に移動していると、またもコノシロの群れ発見。ここも同じくシーバス少なそう&喰わない。
とりあえず、最初のコノシロの群れに戻ってみて、明日来る価値があるか再確認のために一流しするも、喰わない。先程の船もダメな様子。
更にランガンを続け、魚探にポツポツ映るシーバスの反応に当ててみると、サイズの良いシーバスが連発。
他にもジョイクロにもヒットしたりで、バタバタとヒット。ダメ!釣り過ぎ無い様に止め!周辺を魚探かけて周って、魚のストック量も大雑把に確認し、十分居るって事で、明日はこの場所に決定。様子見なので魚を必死に釣りに行った訳ではないが、それでもプラで釣った3匹の合計が全長で238cm。大会は叉長なので、少し短くなるが十分に上位を狙える位の成績。
2連覇頑張るぞ~!って事でその日は解散。
いよいよ大会当日。
大会の開会式でルールの説明等があり、禁止エリアの説明もあった。富津の海苔棚は勿論、普段は禁止されていない様なエリアも大会では禁止となっている。当船が行こうとしていたエリアも、海苔棚が近くにある。海苔棚ゲームをやりたい訳では無く、数百メートル圏内に海苔棚があるオープンエリアの釣りをしようと思ったのだが、微妙なラインだと思ったので、開会式後に大会主催者に確認を取りに行く。禁止エリアの説明を再度してもらい、こういう場所はどうなんだ・・・という話もしてみると、いいんだけど、グレーとの事。写真の撮り方次第で文句が出るかも知れないから、気を付けて・・・と言われた。グレーゾーン・・・。そこで勝っても後ろ指さされかねない。
断腸の思いでチームメイトに昨日のエリアには行かない旨を告げる。魚がそこにしか居ない訳では無い。
勝つ気満々だったチームメイトから不満の声が上がる。怒り出す者も。スタート前にチーム全体では最悪のムード。ここは気持ちの切り替えが大事。船長は私なので、私が行く場所を決めなくては・・・。今から実釣4時間位で、3匹で210cm以上釣れる可能性が一番高い場所・・・。私の中で、答えは出た。混雑が予想されるため、行きたくなかった場所。前日の朝便で85cmを釣った場所へ行く事に。チームメイトにその旨を告げ、喰うかはわからないけど、確実に優勝するだけの魚はストックしてるから、喰っても喰わなくてもその場所で粘り倒します!と告げる。
そしてスタート。
横浜~川崎~湾奥界隈の名だたるシーバスチャーター船が勢ぞろい。全部で20~30艇でしょうか?去年よりちょっと少ない様な気もしますが、船がいっぱいで出たくても出れなかった方々が居た様なので、少なくは無いのかも知れません。10年以上、中には20年以上のキャリアを持つ船長の船が殆ど。私みたいな東京湾7年目の駆け出しからすると、大先輩達なので、胸を借りる立場での出場。殆どの船が、大会のためにお客さんがチャーターした船で、私みたいに船長自ら参加してる船はプレジャー数艇以外、ほぼ居ない。プロが選手登録で参加していいのかよ!と言う声が聞こえて来そうですが、私の所属するJGFAのクラブチームで出ているだけの話なので、お許しを。更に言うと、私は魚は探しますが、釣りはそこまで上手では無いので、チームメイトに頑張ってもらってます。笑
そんなこんなでスタート。去年、初出場の時にも驚いたのですが、皆さんスタートの合図と共に、飛ばす飛ばす!驚く程の混雑とスピード感ですが、そこは船長の皆さんがプロばかりなので、実際は安全を十分に確保した上でスピードアップしてますね。当船は、大型艇なのでルール上最後尾から小型艇の後のスタート。大混雑を見送ってからスピードアップ。船足だけは速い船なので、後からでも先に行った船をどんどん抜かして釣り場へ。余計にかかる燃料代も仲間から貰うので、燃料気にせず目的エリアまでブッ飛ばして到着。
予想はしていた事ですが、既に大会に参加していない船が5艇程エリアで釣りをしています。釣りを開始すると、大会参加艇も次々と到着で、釣り場は大混雑。ですが、今日はどれだけ混雑していてもここでやり切る予定。
私はOSPのルドラにがまかつシングルフック53ソルトの2/0をスプリットリング2個介して2本つけたモノで開始。フックをつけるアイは3個所ありますが、不要な針絡みの無い様に真ん中は使用せずにフックは2個所で使用。シングルフックはトレブルと比べ、小型魚相手にはフックアップ率が下がりますが、大会の順位に関係してくる様な70cmクラスから上の大型魚相手だと、問題無くフックアップします。小型魚は十分釣った・・・自分が釣りたいのは大型だ・・・と言う様なベテランアングラーの方には、是非お勧めしたいですね。喰わせるタイミングを作って、意図的に少しだけルアーを止めてやる事で、更にフックアップ率がアップ。喰わせるタイミングの取り方が気になる方は、チャーターの際に聞いてみて下さい。唯一の難点は、ルアーの背中に針が回ってしまうトラブルが多発する事。こればかりは今後対策が必要なのですが、今はまぁ、そんなものだと思ってストレスを感じない様に使ってます。スプリットリングの根元にゴム管をすこし被せれば良いかも知れませんね。
何故ルドラなのかと言うと、タックルの制限(16lbライン以下)が無ければビッグベイトでやりたいのですが、一つ100g以上(値段も8000円!)もするビッグベイトを16lb以下のラインで使うと、ちょっとしたライントラブルですぐラインブレイク(特にキャストの際)するばかりでなく、フックアップが非常に難しくなるので、今回は封印。ミノーだと、ルドラ、ロウディー、ブローウィン等、どれでも同じだけ釣れるのでぶっちゃけるとどれでも良いのですが、今回は仲間がルドラを持っていたので、皆の参考になる様にルドラを使いました。持ってないルアーで釣って、そのルアーじゃなきゃ・・・と思われたらチーム内のメンタル的に良くないですからね。
普段のチャーターも、前回の大会もそうですが、私は基本的に同船者にこのルアーで・・・とか、こんな使い方・・・とか言いませんので、大会でも普段の釣りでも当船は皆が自由に釣りをします。魚が居るエリアには行くので、後はご自由に・・・と言うスタンス。まずは開始早々にひとみ姉さんの投げるメタルバイブにシーバスがヒット!足元でのヒットで、タモが間に合う前に逃げられちゃいました。そして、チームメイトのGaryさんも幸先良く50cmクラスを一本キャッチ。お次はチームメイトの野田さんにヒット。今ではオフショアばかりのおじさんで、シーバスは年に一度のこの大会の時だけですが、その昔、湘南のシーバスで培った腕はまだ衰えてません。皆様次々とキャッチしますが、サイズがイマイチ。
ひとみ姉さんも、普段はほぼ沖釣り専門なので、ルアーの釣りはあまりやりませんが、釣りウマの人は何をやっても上手です。特に、魚とのやり取りなんかは見ていて本当に安心の竿捌き。
そうこうしている内に、叉長で65、65、67cmとキャッチ。
65cm
65cm
67cm
早い段階で197cmと、恐らくこの成績のまま終われば真ん中位の順位かな・・・と言ったところ。
写真真ん中の魚なんか、口のラインをきっちり合わせて測ればもう少し大きく申請出来るのですが、一番大切なのは魚が元気なままリリースされる事。揺れる船の上ですぐ滑ってズレてしまう魚を何度も置きなおして測って撮影していると、魚が疲弊してしまいます。ただでさえタグという異物を埋め込まれ、通常より余計な傷があるので、出来るだけ迅速にタグ打ちから撮影、リリースまでを行っています。この大会中にも2本同時にヒットでランディングという場面もあり、その際は一匹はとりあえず素早くイケスに入れて、もう一匹をタグ打ち、計測そしてリリースし、改めてイケスから出して・・・と、最大限魚のより良い状態でのリリースには気を使っていました。恐らく他船でも素早いリリースを心掛けているはずなので、この辺りはどこも同じでイーブンだと思います。だからこそ、今回の上位3チームは恐らくその時その時の測り方次第でどこが勝ってもおかしく無かったと思っています。3位のチームにも同じ事が言えますね。
とりあえず、60cmクラスの魚が早い段階で揃った所までは作戦通り。目標にしている210cm以上まであと13cm。それ以上は運が味方すれば・・・と言ったところ。
我がチームのエースとも言える、米海軍所属のPhillip Richmondさんは普段からシーバス釣りも大好き。もう抜かれたかも知れませんが、IGFAのシーバスのレングスの世界記録も一時期保持していた程。彼のIGFA世界記録は他にも20数件ある程の釣りバカっぷり。その彼は、我々がリミットは揃える事は確実と読んで、最初からキッカーとなる様なビッグフィッシュ狙いの一本勝負。すると、突然“Ughhh!!!”と、なんとも悲痛な叫び声。目の前で余裕の80UP、もしかしたら90クラスかも・・・という様な超大型がルアーにバイトするもフックアップしなかったとの事。
今大会のルールである、16lb以下のラインを使用すると、ビッグベイトの大きな針だとフッキングパワーを伝えきらずに乗せきれない、乗ってもすぐ外れる事が多いのが悩み。今回もそこに悩まされました。
潮止まりを挟んでしばし沈黙気味の時間が続き、次第に船も減っていきましたが、当船は成績を上げるには70cm以上の魚が必要なので、大型が確実に居ると確信しているこのエリアで粘り続けます。他にもシーバスが釣れる場所はありますが、残り2時間で確実に70UPを釣るとなると、移動時間も含め当初の予定通り粘る方が良いと判断。
再度潮が動き出してから、次第にまたバイトが増え、またもジョイクロマグナムを投げ倒しているPhil氏にヒット!15秒程のやりとりの後、惜しくもまたバラし・・・。これがルアーにあった適正なタックルなら・・・と思わずには居れませんが、ルールなので仕方ありません。
その後もポツポツと小型は釣れ続けますが、成績UPになる様な魚は釣れません。そしてひとみ姉さんが小型をヒットさせたと同時にまたもジョイクロマグナムを投げているPhil氏にヒット!そして今回は無事に両方ランディング成功!
この魚が今大会最大魚となった叉長77cmのシーバスでした。釣った本人はもっとまっすぐ置いて口も合わせてちゃんと測れば大きかったのに・・・と言ってましたが、写真の瞬間に曲がったモノは仕方ありません。審査側から絶対にケチのつかない測り方、そして、一番大事なのは魚が元気な内に出来るだけ素早くリリース。78cmで申告したいから・・・と、船の揺れで魚がズレて撮影の難しい船の上で何度も撮影し、魚を弱らせては大会の趣旨に反しますから。どの船も、ここは同じなのでイーブンだと言い聞かせてます。笑
その後、更なるビッグフィッシュを求め、私も今日は封印と思っていたジョイクロマグナムを投入。ゴン!と鋭いバイトがあるも、乗せられず、そのままついてきた魚はこれまた80クラス・・・。Phil氏にも同じ様な事が何度かありましたが、ビッグフィッシュは追加できずに終了の時刻となってしまいました。
3匹の叉長合計209cm・・・。チーム内ではガッカリ感が漂います。
昨日のプラのエリアでやれれば・・・。ジョイクロマグナムで逃した魚達がいつものタックルで捕れてれば・・・。タラレバは沢山ありますが、チームとしては不本意なスコアで終了時刻を迎えた事には変わりません。ただ、そこまで悪い成績でも無いから、トップ10には入ってるでしょ・・・と話しながら帰着。
そして迎えた表彰式。待ち遠しくて待ち遠しくてウズウズしていたPhil氏をなだめながら、皆でワイワイ。この時期だから凄いスコアを持ってきている船が居るだろうね・・・等と話しながら、迎えたレディース賞の発表。
レディース賞も無理かと思ってましたがひとみ姉さんがなんと、1位でのフィニッシュ。
そして大会大物賞はPhil氏が受賞!
こうなると、チーム賞にも期待がかかりましたが、惜しくも0.5cm及ばずの2位。仲間内からは、ちゃんと最大値になるように置いて計測してれば・・・という声が出てましたが、繰り返しになりますが、上記の様にどこのチームもその辺りの条件はイーブンのはずです。タグ&リリースの大会なので、リリースした魚が生きるチャンスを削ってまで計測する事は大会の趣旨に反します。さっと撮影して、その時写ってた値で申告。ちゃんとこう置けばあと5mm・・・は、どのチームも思ってるはずです。
あ、あと、受賞の際まで最近60歳になったばかりのGary氏の活躍を期待していて、3位、2位・・・と発表があり、とった!と思ったのですが、実は大会エントリーの際に年齢を記入するのですが、その時は59歳だったので、今回はシニアとして登録されておらずに残念ながら受賞ならず・・・。ちゃんと大会当日の年齢を書いていればシニアで1位とれてた魚を釣っていただけに、残念!まぁ、また来年の楽しみにとっておきましょう。
そんなこんなで幕を閉じた今大会、私個人の感想としては、優勝したREALの森田さんの船の釣りが素晴らしかったな・・・と思いました。当チームと同エリアに居たので少し気になってどの様に釣っているか見ていたのですが、ゲーム展開は全く別。運や他船のプレッシャーの有無に頼らない釣り方で魚を捕っていて、素晴らしいの一言。船長の作戦もそうですが、それに応えたアングラーも素晴らしい。東京湾7年目の私にはまだまだ学ぶ事が沢山ありそうです。
2016-11-16 » fishtokyo