祝・優勝 JGFA主催 第31回 東京ベイ シーバスフェスティバル

2015年 12月 8日 - カテゴリー: メディア情報 + 最新釣果速報

最初に結果から書きます。

JGFA主催 第31回 東京ベイ シーバスフェスティバル 優勝

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以下、私から見た今回の大会です。

Knot EnoughのCapt. Akiが所属するJGFAの釣りクラブの代表であり、船釣りプロの上野ひとみさんに何年も前から出よう出ようと言われていたJGFAのシーバス大会。今年こそ出よう!と言う事で、同じJGFAチームの仲間内で出るなら、俺も選手登録で出れますか?と、我儘を言い、一緒に出て楽しませて貰いました。

12月6日の開催との事で、大型シーバスの盛期。3匹の叉長合計で争われるので、優勝ラインは80UP混ぜての220~230cm位かな~と予想。最低でも70cm3本の210cmを釣って来るのを目標に、それ以上の成績は最近の様子だと運次第かな・・・と、なんとも端から運頼りの予定で出発。笑

ラインは16lb以下、バーブレスフックが大会ルール。普段はラインブレイク大嫌いなので30lb以上の強度のラインを使っているのですが、今回は細い糸に合わせいつもと違うしっかり曲がる竿(以前作って頂いたクラウドナインのカスタムロッド)で挑みました。普段よりライン強度を落としている分、竿に仕事をしてもらいます。ラインは上野ひとみさんの計らいでサンラインより提供して頂きました。勿論、ライントラブル一切無しでした。サンラインさん、ありがとうございます。

フックは悩みました。最近はミノーにはシングルバーブレスで釣りしているのですが、逃す魚が居るのも事実。捕りに行くならトレブルなんですが、普段はシングルの癖に、大会だからトレブル・・・なんて考えが頭に浮かぶ自分に嫌気がさします。結局いつも通りにミノーにはシングルバーブレスを2本。逃す魚も居るかも知れませんが、いつも通りに捕れる魚と遊んで貰えば良いのです。3本フックの真ん中のフックは無駄に魚を傷つけるだけなのでいつも通り使用しません。ジョイクロには普段からトレブルです。ジョイクロに喰ってくる魚、逃したくないな・・・と言うスケベ心があるのが今の私。その内シングルにする日もあるかも知れませんが、ミノーにはシングルなのに、ビッグベイトはトレブルと言うのが今の私の無理の無い自然体。大会だからと何かを変え始めると、いつもは楽しい釣りが楽しくなくなる気がして、ルール内でいつも通りで挑みました。勿論、普段から錆びたフックを研ぎながら使ってる私は、大会でもそのまま。まだ使えるフックを捨てる必要も無いですね。これで捕れる魚は捕れます。どんなにパキパキのバーブ付きトレブルつけてても、乗らない時は乗らないし、バラす時はバレちゃいますから、同じだと思ってます。

タックルボックスに入れたルアーはルドラ・ロウディーモンスター・ジョイクロ178Fの3個。必要にして十分。大会の時間も限られているし、迷いはありません。欲を言えば、ジョイクロ178シンキングや80UP狙いにジョイクロマグナムやスライドスイマー250も使いたかったのですが、16lb以下のラインで高切れロストしたくないので今回は封印。

きっと皆様が普段釣りに行く時と同じく、前日夜中にワクワクしつつもドタバタと準備。(主にルールに則ったラインに巻き替え) そして船も準備。

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隣の船、カッコいい。ハイドラスポーツ42フィート。350馬力が3機!

大会当日は波風強く、小型艇は沖に出るのを躊躇う状況。当方37フィートの比較的大型艇なので一番後ろからのスタート。

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一気にフルスロットルでぶっ飛ぶ船を見送りながら、ノロノロスタート。だって、350馬力の3機掛けの船とかいるのに、張り合っても・・・。一気に全艇突っ走ると怖いので、うちはゆっくりと間を空けて皆がばらけてからスピードアップ。

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35ノット位で走れば先に行った船に追いつくかな?とタカをくくっていると、すぐには追いつかない。みんな、マジで飛ばしてます!きっとそう言うお祭り気分も含めて楽しむのが正解なんでしょう。

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そんな大会気分につられ、いつもより飛ばしながら、いつも釣りをしている半分ホームとも言える一番自信のあるエリアへ。ミノーとビッグベイト、場所によって使い分けて狙いました。開始早々私に70.5cm。シングルバーブレスですが、捕れる魚は捕れます。逃がす魚は、See you next time.

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↓ 大会は叉長で計測するので、全長だと73cm?な魚も70.5cmで申告。結構荒れてたので、メジャーの上で魚が滑る滑る・・・。ポジション決めて、いざシャッター切ると、ツルリン♪ 継続して1分以上は水から出したくないので、一度ボガにかけたまま水の中で休ませたり・・・。撮影してる間にもう一匹、二匹と釣れたり、ポイントから外れて全員待機になってしまったり・・・。

今回の大会でメジャーに置いての撮影が一番大変でした。そしてタグの番号を記入したり・・・。ここらへんの雑務、ひとみ姉さんが女性ならではのテキパキ感と気配りを発揮して、自分の釣り時間を犠牲にして大いに助けてくれました。本当にありがとうございました。

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開始1時間でおよそ70・60・60位を釣って計190cm位。魚の濃い場所もありますが、釣れるのは60前後ばかり。数を釣って大きいのを混ぜるのも手ですが、私の性格的に大きいのは狙って釣りたい。なので、サイズアップを目指してあえて魚の薄い場所を小移動を繰り返しながら狙っていきました。すると、狙い通りにジョイクロでポツポツと拾える感じ。余裕の80UP~90クラスのチェイスや、ジョイクロでのミスバイトも多々あったのですが、バラしたり乗らなかったりで、結局捕れたのは叉長73cm、69cm、以下60クラス。もっとデカい魚は居たのに捕れなかった・・・ションボリ。

↓ 今回、我々チームの最大魚は叉長73cm。全長だと76cm位ありますね。ジョイクロ178に喰ってきました。

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帰着期限まで2時間弱を残して、個人的にはもう今日はいいかな・・・と思ってしまいました。笑 と言うのも、私の頭にあるお魚分布マップによると、今日比較的楽に釣れる魚は釣った感じ。ポイント入り直しで釣り続ければ追加もあるかも知れませんが、荒れてたのも含めて、早めに切り上げる事に。73cm、70.5cm、69cm(叉長)を釣り、3匹合計212.5cm。まぁ今日はこんなもんでしょう。80クラスを混ぜないと勝ちは無いと思っていたので、ちょっと残念ですが、最低210センチと思ってたので、ギリギリ達成。

因みにですが皆様の参考までに、チームメイトは色々なルアー投げてましたが、多分釣れてたのはルドラ・ロウディーモンスター、ジョイクロ148と178。このエリアで釣るには実績多数の優秀なルアー達です。

もう少し帰りに時間かかると思いきや、大会気分でまたも飛ばしてたため、ストップフィッシング前に会場付近へ。ちょっと切り上げが早すぎたか?笑 近場で可能性のありそうな場所を少しでもやってみるか、そのまま上がるか。スコアアップのためには最低でも70UP 、出来れば80絡みの魚となると、近場でちょろっとやって釣れる魚じゃないのは百も承知。可能性の高そうな場所は、既に他船が叩いてるだろうし、そのまま切り上げて上がる事に。当然1番乗りでの帰着。

早々に皆でリラックスモードで閉会式を迎えると、なんとひとみ姉さんが、レディース部門で3位に。チーム内ではひとみ姉さん、レディース部門、多分ダメだったな・・・と思ってたのに、入賞にびっくり。1位と2cm差との事で、バラシた魚が悔しい感じ。

そして大会大物賞が発表され、76cmと意外な数字。この時期なので、数釣りに徹していてもたまに混ざる80クラスを誰かが持ち込むと思ってたら、意外や意外、76cmが最大魚。キッカーは混ざらなかったモノの3匹で212.5cmの我々、もしや・・・?

そう、優勝しちゃいました。

初出場での優勝とは何たるラッキー。長い事釣りをしてればこんな事もあります。しかも、特段大きい魚を釣った訳では無かっただけに、え?勝っちゃった?と意外な結果でした。私の予想では、大型狙いの良い時期なので例えラッキーフィッシュだったとしても80UPを釣って来る人が10人位は居るだろうなと想像しており、その10人の中の2人が同チームだった船が優勝だな・・・と思っていました。うちも運よく80UPが捕れれば、あわよくば2本捕れれば良いポジションに行けるかも・・・と思っていたので、212.5cm程度で勝てるはずが無いと思っていましたが、風ビュービューで行きたいポイントに行けない船が多かった事も含めて、他船の苦戦に助けられる形で優勝する事が出来ました。

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釣果で優劣をつける大会というモノに参加して感じた事

実を言うと私は釣り大会とかトーナメントと言うモノに興味がありません。釣りは、自分対魚で、自己満足を求めてやっている事なので、他人と優劣をつける事に興味が無いというか、優劣をつけられてしまうと、持ち前の負けん気という名のエゴが出てきて楽しめなくなってしまうからです。どんな大会も、自然体で挑めれば良いのですが、競技の世界はノホホンと釣りをしていていつも勝てる程甘くないのは百も承知。

今回の大会に際しても、仲間に何度も勝ちに行くのか?それとも皆で楽しく釣りをしに行くのか?どのエリアにどんな魚が居て、どんな釣りが予想されるのか、説明しながらしつこく聞きました。ストイックに勝ちだけを狙いに行くのならそれなりの場所と釣りがあります。チーム内で坊主が出る釣りをしてでも、ストイックに大型だけを狙えば、あわよくば3本の大型を捕って勝算はあると思いました。ただし、どん滑りで丸坊主の可能性もある釣りです。それをやりに行くのか、それとも全員とりあえずは魚を釣りながら楽しくやるのか、何度も何度も聞きました。勝ちに行こうの言葉を待っていたのかも知れません。そして、仲間と相談の結果、我々の選択は後者でした。坊主が出る釣りは、坊主になった人は楽しくないでしょ?と言う事で、皆が釣れる釣りをしようと。結局は楽しくお気楽に釣りをするだけなら、大会なんか出ないで普段通りに皆で楽しく釣りに行けばいいじゃないか・・・。と、私の心の中にはエゴが渦巻きます。勝算のある釣りをやらずに、ワイワイやって優劣をつけられる事に、多少の嫌悪感と言うか、それで負けのレッテルを貼られる事が凄く嫌だったのです。実際には誰も負けのレッテルなんか貼らないのですが、優勝以外は負けだと考えてしまいます。つまり、私には非常に悪い意味で負けず嫌いな一面が実はあるのです。

やりだせば負けず嫌いが前に出過ぎて楽しくなくなるのが自分でわかっているから、釣りは勝ち負けとかは無しに、昔から自己満足だけを求めて続けています。過去に身内の大会等で、負けず嫌いが前に出過ぎて楽しめなかった思い出もいっぱいあります。結果は出せても、例え勝ったとしても、楽しくないのです。楽しい釣りで争いたく無い。一匹の魚の価値は、その人にしかわからないモノです。70cmのシーバスを釣って、膝が震える程の感動をしている人を私は多く見てきています。そして、それは本当に素晴らしい事だと思うのです。80cmのシーバスを釣っても満足できない人も沢山います。初めて釣ったシーバスが80cmの人は、私はある意味不幸だと思うのです。

積み重ねてきたモノがあればある程、そこにたどり着いた時の感動は大きいモノです。登山は下から上るから山頂で感動するモノです。ヘリで一気に山頂に降り立って得る感動と、下から一歩づつ上って来た人とでは、同じ山頂に立つのにも感動の度合いは違うと思うのです。ヘリで来た人を見下すのも違います。見える景色は同じで、同じように感動している人にとやかく言うのは野暮というモノです。話は逸れましたが、今の私も釣り方によっては、80cmのシーバスを釣っても、いつもの80cm・・・という事になってしまいます。凄く悲しい事です。なので、同じ一匹を釣るのに如何に自分の中での満足感を高めていけるかと言う事も、私は大事だと思うのです。それが、お気に入りのルアーを使う事だったり、水面の釣りにこだわってみたり、不利とわかっていても、フックはシングルバーブレスにしてみたり。釣り過ぎ無い事、がむしゃらに釣果だけを求めない事で、満足感を高める方法は色々あります。逆にそうでないと釣りとは一生付き合っていけないと思うのです。資源にも限りがあります。上級者と呼ばれる方こそ、釣果を求め過ぎない必要があると考えています。

私の大会嫌いの理由はそんな事からです。我武者羅に結果だけを求める釣りを普段からしない事で満足感を高めているのに、結果だけで優劣がつけられてしまう大会に、私は合わないと考えているからです。上にも書きましたが、普段、ミノーにはシングルバーブレスを使っているのに、結果だけを求められると有利なのはトレブルです。シングルとトレブルを使い分けながら散々試してきた私が言うのだから間違いありません。普段、できるだけ魚に優しく・・・とシングルを使っているのに、大会だからと言ってトレブルにするのか?ミノーにフック三箇所は不必要に魚を傷つけるからと、真ん中のフックは外しているのに、大会で結果が必要だからつけるのか?そういう考えが頭に浮かんでしまった時点で、自分に対して嫌悪感を感じ、大会には出ない方がいいと思ってます。負けた時に、俺はシングル使ってるから・・・等と見苦しい言い訳を心に思ってしまいそうな自分を想像するだけで大会には向きません。

しかし、今回の大会で凄い人に会いました。フライで挑んでいた方が居たのです。シーバスをフライで釣る事は可能です。場合によってはルアー以上に有効な手段となります。しかし、特にこの時期の大型のシーバスを相手にするとルアー有利な場面が圧倒的に多いのは事実です。そんな事は百も承知の上で、フライで挑んでいる方が一名居ました。本当はもう一人居たのですが、体調不良で今回はパーティーのみの参加。残念ながら、今回は釣果に恵まれなかった様ですが、本当にニコニコとしていました。そして言いました。フライやる人少ないから、フライでおいでよ!と。フライで参加するには私のキャストはぎこちなさ過ぎるので、もう少し練習が必要ですが、いつかフライでこの大会に参加するのもありだな・・・と思いました。

今回は運よくトロフィーが私の手元に来ましたが、私より、我々より釣りの上手い人は沢山います。私個人は、決して釣りは上手くありません。下手の横好きを30年も続けていれば、それなりに上達はしますが、それでも持ち前のセンスの無さは隠せません。大会当日の同じ時間に、もっと釣った人も大勢いる事でしょう。

この大会の開会式の話で、今回の催しは、トーナメントじゃなく、フェスティバルなんだとの言葉がありました。勝ち負け競技よりも、お祭りを楽しもうという気持ちだそうです。大会嫌いの私も、また来年も選手として参加させて頂きたいなと、心から思いました。来年の大会でも私のミノーにはシングルバーブレスフックが2個ぶら下がっている事でしょう。

最後に、以前から何度も誘って下さったひとみ姉さんこと、上野ひとみさん、並びに大会関係者、そして会場で一緒に楽しい時間を過ごした参加者の皆様にお礼を申し上げたいと思います。有難うございました。また来年も宜しくお願いします。

2015-12-08  »  fishtokyo

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